IT関連企業の買収や合併は、ここ数年頻繁におこなわれ、まさに
活気のある業界で企業同士が覇権を争っているイメージが強い
ですが、ついにマイクロソフトもスカイプの買収に踏み切り、
携帯電話分野で出遅れた分を一気に取り返したい意気込みが
伺えます。
この買収は85億ドルで成立し、スカイプはマイクロソフトの
一事業部として存続します。また、現在のスカイプCEOの
トニー・ベイツ氏は、そのままスカイプ部門のプレジデント
になることが決定しています。マイクロソフトが手に入れた
スカイプの技術は、Xbox、Xbox Live、Kinect、Windows Phone
などの製品のほか、ビジネス向けのLync、メッセージ関連の
アウトルックやHotmailなどをサポートすることが明らかに
されました。
買収が成立した時点で、スカイプはWindows以外のクライアント
に対してサポートをおこなっていましたが、このサポートは
今後も継続される見通しだそうで、すでにスカイプを使っている
ユーザーがいきなり無料で利用できなくなるといった自体は
避けられそうです。
マイクロソフトはさらに、Kinectとスカイプの融合についても
言及しました。この二つのサービスの融合によって、家庭用の
ビデオ会議システムのようなサービスが「非常に安価に
実現できる」と自信をのぞかせています。
Microsoftが用意した買収額の85億ドルは、海外に保有して
あった現金で、これはSkypeがルクセンブルクに本社を持つ会社
であることが関係しているといいます。そして今年度末までに
必要な規制当局の認可を得て、実質的な買収が成立する見通しと
なっています。