先月、iPhone4S発表の直後に急逝したスティーブ・ジョブズ氏の
降任として、アーサー・レビンソン氏がAppleの取締役会長に
就任することが発表されました。
アーサー・レビンソン氏はGenentech社に上級サイエンティスト
として入社した後、1995年には同社の社長兼CEOに就任し1999年
から同社の社長を務めている人物です。
さらに驚くことに、アーサー氏は2004年から今年の10月まで
なんとGoogleの取締役にも就任していました。つい先月に
辞任したばかりですが、このGoogle取締役の辞任は、今回の
Apple会長就任を見越しての辞任だったのではないでしょうか。
アーサー氏はこれまで、アップルとGoogleで同時に取締役を
務めていたことが一気に知れ渡ってしまいましたが、ジョブズ氏
がアップルのCEOを辞任することを発表したのもこのアーサー氏
だったのも記憶に残っている人がいるかもしれません。
しかし米連邦取引委員会は、競合している2社で同一人物が
取締役を兼務することが企業間の競争をさまたげるとして
GoogleとAppleを調査している。アーサー氏のほかに、
Googleのエリック・シュミット氏もアップルとGoogleの
取締役を兼任していましたが、今年の8月にアップルの取締役を
辞任しています。レビンソン氏の兼務についてはこれまで
調査が継続されていたそうです。
。
アップルはアーサー氏の会長就任とともに、他の取締役の就任も
発表しました。とくに、ディズニーの社長兼CEOとして有名な
ロバート・アイガー氏もアップルの取締役に任命され話題と
なっています。