「星守る犬」は映画化されてもやっぱり泣ける

tksm2525

2011年06月18日 19:06

「泣ける漫画」として話題となり、発表から3年目にして早くも
映画化された「星守る犬」が大きな感動を観客に与えています。

この泣ける映画は、村上たかし氏の描いた同名の漫画を映画化
したもので、人生に挫折した主人公の「お父さん」と、愛犬の
「ハッピー」の哀愁漂うエピソードを描いたロードムービー
です。また、撮影の舞台となったのはおもに東北地方で、
東日本大震災前に映し出された美しい東北の源風景も観客の涙を
さそう一因となっているようです。

主人公の「お父さん」を演じるのは西田敏行で、失業から家族と
不和になり、離婚を経てホームレスとなる中年男性の悲哀を
見事に演じ切っています。また、言葉を発しない愛犬の
「ハッピー」との掛け合いも見事で、撮影中のスタッフが
何度も目頭を熱くしたといいます。

撮影現場には原作の漫画を描いた村上たかし氏も訪れています。
劇中で、お父さんが愛犬のハッピーをレストランのオーナーに
預けて去ろうとする場面では、レストランの観客として
特別出演しています。原作が映画化されるのを村上氏は楽しみに
していたそうです。

自動車内でお父さんとハッピーは死体で発見されるという
設定はショッキングですが、これについて、原作者の村上氏は
「映像を見て、美しい自然に囲まれて最期を暮らしていたのなら
きっと幸せだったのかも…」とふと思ったそうです。

撮影の舞台となった北海道、青森、岩手、宮城、福島の
海岸や漁港など、震災前の美しい風景がフィルムに収められ
ている点も見逃せません。感情の起伏が乏しくなった
中年男性必見の映画といえそうです。

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